一人より、二人?

 何だかヤバいと思い、物凄く不自然に目を逸し、わざとらしく視線をバックの中のスマホを何処にいったなんて、小さな声でブツブツ。

 下を向いていた私の視線に男性の靴が写り、何となく背中に汗がたら〜りと。


 イキナリ私の顎を上にクイッと上げられ、目の前にはイケメン先生の顔がドアップで。


 「……っう」


 言葉にならない声がでる。


 イケメンの笑顔の半端ない凄さ。



 右手首をグッと掴まれ、「っえ…」と思っているうちに診察室へ入れられた。
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