意地っ張りな恋の話
「今日はちゃんとするもん
てかこれからちゃんとするし!」
「…ふーん…なんかあったの?」
「不愉快なことがちょっとね、昨日」
「何、ナンパでもされた?」
「ちがーう…もういい、聞かないで…」
講義室へとたどり着いたあたしは席に着くなりばたりと突っ伏した。
後ろの方の席があたしたちの指定席だ。
いわゆるあまり真面目な方じゃ無いあたしたちは、先生から程よく離れた場所で携帯いじったり居眠りしたり。
講義中も有意義な時間を過ごしてるのだ。
「なあ、来週から始まる発表の準備そろそろしねーとやばくね?」
突っ伏した頭のてっぺんに降ってきた声に
のそりと顔を上げる。
つり目気味の二重の目がこちらをじっと覗き込んでいて、やけに居心地が悪い。
「おはよー瑛ちゃん。今日も顔だけは良いねー」
「いや顔だけって、どゆこと」