意地っ張りな恋の話




でもこの顔、アイツに“おばさん“なんて呼ばれてもしゃーないかもしれない。


「一応共学なんだからさあ、ほらおいで
化粧してあげる」

「いや、時間なくてさ…どうしてもパン屋さんには行きたいし、だったら化粧する時間削るしか無いかなって」

「言い訳は良いから。ハイ行くよ」


ずるずると引きずられてトイレへと直行、

絵菜の化粧技術によってまあ見られる顔までにはなった。



「助かったー…ありがとう絵菜〜」


「アンタもうちょっとさあ、ちゃんとしなよ?今日バイトなんでしょ?
化粧くらいしないと」


「バイトの時はちゃんとしてますぅ〜」



ああ、今日バイト行ったらアイツがいるのか。

もう二度とあの忌まわしい言葉を吐かれないように、ちゃんとして行かないと。


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