意地っ張りな恋の話
なんだこの美少女は。
暗がりでもわかるくらいにはっきりした目鼻立ちと長い手足、腰まであるサラサラの髪の毛。
どこをとっても美少女としか形容できないその女の子は、するりと絢くんの横へやってきてあたしをジロリと睨んだ。
「誰この人」
「バイト先の人」
「ふーん…………てか前も言ったじゃん、メグも絢くんのバイト先でバイトしたいって」
「定員オーバーだから無理。前も言ったろ」
「じゃあ常連になってもいい?」
「ダメ。お前来たら澤(サワ)たちも来て騒ぐだろ」
「絢ちゃんのケチーっ!」
「そうだそうだ、ケチー」
なんていうか、高校生、って感じがする。
やりとりすら懐かしい。
改めて絢くんが高校生なんだってことを突きつけられたような気がする。