【新装版】BAD BOYS
「キスはしてもいいの?」
甘えるように身を預けてくるはなびの髪をよしよしと撫でる。
昨日電話がかかってきた時泣いていたから本当に驚いたけれど、その分ゆっくり甘やかしてやりたい。というか、できることならもう、こうやってずっと一緒にいたい。
「……うん」
「じゃあ、顔上げて。キスするから」
存外、はなびは甘えただから。
キスなんかの分かりやすい愛情表現はもちろんのこと、家に一緒にいる時に手を繋いだり寝る時に指を絡めるだけでも嬉しいというのが顔に出る。
「つばき……あの、」
指を伸ばした先は、俺が今日刻んだばかりの独占欲。
綺麗についたそれを指で撫でると、はなびの呼吸が自然と上ずる。
「なに……?」
その、"焦らされてる"って顔をもっと見たい。
欲しいって顔はしてくれるけど、もっともっと、もういっそ我慢できないほどに俺を欲するまでは、まだ何もできない。
「も、っと……」
「……もっとキスしたいの?」
聞けばはなびがこくんと頷く。
照れる時と照れない時の違いはなんなんだろう。
「じゃあ、はなびからキスして」
甘く囁けば、それに溺れてしまわないように首裏に伸ばされる腕。
「目瞑って」ってお願いに素直に応えれば、目を閉じててもわかる一瞬の躊躇のあと、くちびるに感じるのはやわらかな感触で。