私達は結婚したのでもう手遅れです!
店の手伝いをしないと継母がやってきて、私と妹を怠け者だと叱りつけたから。
だから、友達と遊ぶ時間はほとんどなかった。
自由な時間は習い事がある日だけ。
そして、救いは昔からいる職人さん達の存在だった。
職人さん達は私や妹に優しい。
私と妹を自分の子供か孫のように接してくれて、お年玉やお小遣いを継母にバレないようにこっそりくれた。
だから、私は店を手伝うことにはなんの苦痛もないのだけど継母と私の関係はだんだんとあまりよくないものになっていった。
店で継母より私の方がみんなから信頼されているのが気にいらないらしい。
それなら、店の仕事をしてくれたらいいのにと私は思っていたけれど、継母はそんなことは一切考えない。
ただ私の存在を疎ましく感じているだけ。
その継母が冬悟さんにそんなことをお願いしていたなんて、心苦しいばかりだった。

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