【書籍化】利害一致婚のはずですが、ホテル王の一途な溺愛に蕩かされています
深いため息が止まらない。
胸に顎がくっつく勢いで項垂れていると、ふいにトモキの言葉が脳裏をよぎる。
『咲笑って大人しいよなぁ。俺、明るい子の方が好きなんだけど』
そう言われたのは、付き合ってすぐの頃だっけ。
引っ込み思案で、思ったことをあまり口にできない私。そんな自分が好きなわけではないけれども、性格というものは、なかなか直せないものだ。
それすらも理解して付き合ってくれたのかと思ったけれど、きっと彼は違ったのだろう。
だからあの頃……ちょっとでも変われれば、と思って髪を切ってカラーリングをしてみたり。メイクをみゆきに教えてもらったりしたっけ。
でも、明るくなったは外見だけで、中身は引っ込み思案で気弱なまんまだ。
こんなんだもん、明るくて輪の中心にいるようなトモキなんて合うわけがないよね。こうなるのは当たり前のことだったのかもしれない。
はぁ――…。
――ってダメダメ。トモキのこと考えて、どうするの! 次の恋に行くために、ここまできたのに!
次は、私のことを大切にしてくれる人とお付き合いして、幸せになるんだから。
優しくて、穏やかで、紳士的で??。
胸に顎がくっつく勢いで項垂れていると、ふいにトモキの言葉が脳裏をよぎる。
『咲笑って大人しいよなぁ。俺、明るい子の方が好きなんだけど』
そう言われたのは、付き合ってすぐの頃だっけ。
引っ込み思案で、思ったことをあまり口にできない私。そんな自分が好きなわけではないけれども、性格というものは、なかなか直せないものだ。
それすらも理解して付き合ってくれたのかと思ったけれど、きっと彼は違ったのだろう。
だからあの頃……ちょっとでも変われれば、と思って髪を切ってカラーリングをしてみたり。メイクをみゆきに教えてもらったりしたっけ。
でも、明るくなったは外見だけで、中身は引っ込み思案で気弱なまんまだ。
こんなんだもん、明るくて輪の中心にいるようなトモキなんて合うわけがないよね。こうなるのは当たり前のことだったのかもしれない。
はぁ――…。
――ってダメダメ。トモキのこと考えて、どうするの! 次の恋に行くために、ここまできたのに!
次は、私のことを大切にしてくれる人とお付き合いして、幸せになるんだから。
優しくて、穏やかで、紳士的で??。