【書籍化】利害一致婚のはずですが、ホテル王の一途な溺愛に蕩かされています
失恋して婚活だなんて伝えたら非常識だろうか。失礼だと怒られるかもしれない。
しかし、心配とは裏腹に、隣からはクスクスと聞こえてきた。
「気にしなくていい。ありのままに話してほしい。俺は、君のことが知りたいと思って質問してるから」
さっきも見せてくれた優しげな笑顔に、ぽやんと見惚れる。
私のことが知りたい……? 夢みたいなセリフだ。どうしよう、胸がドキドキ高鳴る。
「歳はいくつなの?」
「に、……二十五です」
「なら、俺の六つ下だね。俺は三十一。ちなみに名前は、優しいってかいて『すぐる』」
――すぐるさん。
物腰が柔らかくて自然体。だけどちゃんと私の求める距離感を保ってくれる。とても魅力的な男性。初対面なのにこんなにも気兼ねなく会話が出来るのははじめてだ。
その後も色んな質問をされた。職業だとか。趣味だとか。もちろん彼の職業も教えてくれた。
なんとなく洗練された風貌から察していたが、企業経営者らしい。
お父様が大きな会社の代表で、現在動かしているのは自分と弟さんだと教えてくれた。私のことも事情により退職し求職中であることを告げた。
しかし、心配とは裏腹に、隣からはクスクスと聞こえてきた。
「気にしなくていい。ありのままに話してほしい。俺は、君のことが知りたいと思って質問してるから」
さっきも見せてくれた優しげな笑顔に、ぽやんと見惚れる。
私のことが知りたい……? 夢みたいなセリフだ。どうしよう、胸がドキドキ高鳴る。
「歳はいくつなの?」
「に、……二十五です」
「なら、俺の六つ下だね。俺は三十一。ちなみに名前は、優しいってかいて『すぐる』」
――すぐるさん。
物腰が柔らかくて自然体。だけどちゃんと私の求める距離感を保ってくれる。とても魅力的な男性。初対面なのにこんなにも気兼ねなく会話が出来るのははじめてだ。
その後も色んな質問をされた。職業だとか。趣味だとか。もちろん彼の職業も教えてくれた。
なんとなく洗練された風貌から察していたが、企業経営者らしい。
お父様が大きな会社の代表で、現在動かしているのは自分と弟さんだと教えてくれた。私のことも事情により退職し求職中であることを告げた。