【書籍化】利害一致婚のはずですが、ホテル王の一途な溺愛に蕩かされています
ずっと耳を傾けてくれていたすぐるさんは、話を終えると労るようにポンと私の頭に触れた。
温かくて大きな手だ。
「つまり……同僚の恋人と別れたうえに、両親に無理矢理縁談を組まれそうなわけか。職場も辞めてしまったと」
「……はい。だからその前に自分の意志で相手を見つけたいと思ったんですが??さっきも言ったように咄嗟に出てきちゃって」
「人が多いから圧倒されたんだな。俺も人前はあまりの得意ではないからわかるよ」
さり気ないに心遣いにじわりと目の奥が熱くなる。やっぱり彼は第一印象で感じた通り、理想通りの素敵な男性だ。そんな人にこうして長話を聞いてもらえるだなんて……
これは、神様が与えてくれた、独身最後の甘いひとときなのかもしれない。
……とはいえ、優しい彼にいつまでも甘えている訳にはいかない。引き止めてしまうのは、可哀想だ。
「色々愚痴ってしまい、すみません。幸せになりたいだけなのに、なんだか難しいものですね」
少しだけ惜しみながらも、話を終わらせようとしたその瞬間、膝の上に置いていた手に、大きな手が重ねられた。
え……? 予想外のことに息が止まる。
温かくて大きな手だ。
「つまり……同僚の恋人と別れたうえに、両親に無理矢理縁談を組まれそうなわけか。職場も辞めてしまったと」
「……はい。だからその前に自分の意志で相手を見つけたいと思ったんですが??さっきも言ったように咄嗟に出てきちゃって」
「人が多いから圧倒されたんだな。俺も人前はあまりの得意ではないからわかるよ」
さり気ないに心遣いにじわりと目の奥が熱くなる。やっぱり彼は第一印象で感じた通り、理想通りの素敵な男性だ。そんな人にこうして長話を聞いてもらえるだなんて……
これは、神様が与えてくれた、独身最後の甘いひとときなのかもしれない。
……とはいえ、優しい彼にいつまでも甘えている訳にはいかない。引き止めてしまうのは、可哀想だ。
「色々愚痴ってしまい、すみません。幸せになりたいだけなのに、なんだか難しいものですね」
少しだけ惜しみながらも、話を終わらせようとしたその瞬間、膝の上に置いていた手に、大きな手が重ねられた。
え……? 予想外のことに息が止まる。