【書籍化】利害一致婚のはずですが、ホテル王の一途な溺愛に蕩かされています
「――なら、ちょっとだけ俺に付き合わない?」
すぐるさんの切れ長のアーモンドアイが魅力的に微笑む。
「え?」
どう、いうこと?
「抜け出そう、ふたりで」
「ぬ、抜け出す? わぁ、ちょ、ちょっと――」
指を絡めて手をぐいっと引きあげられた。
彼はおとぎ話の王子様のように優雅に微笑み、リゾートプールから私を連れ出したのだった。
✳✳✳
「あの、すぐるさん、どこに行くんですか?」
「さぁ、どこだろうね」
手を引かれたまま、館内のエレベーターに乗る。その仕草はとてもスマートなものの、ラウンジではまだ婚活パーティーの最中だ。
「会場に戻ったほうがいいのでは?」という声かけを何度か試みたが「せっかく来てくれたんだから楽しんでもらいたい」と、よくわからない誘い文句に制されてしまった。
つい一ヶ月前までは、はじめての失恋に涙していたのに、見目麗しい素敵な男性に誘われて、パーティーからコッソリ抜け出すというシチュエーション。後ろめたさを感じつつも、なんだか夢を見ているみたいで高揚してしまう。
すぐるさんの切れ長のアーモンドアイが魅力的に微笑む。
「え?」
どう、いうこと?
「抜け出そう、ふたりで」
「ぬ、抜け出す? わぁ、ちょ、ちょっと――」
指を絡めて手をぐいっと引きあげられた。
彼はおとぎ話の王子様のように優雅に微笑み、リゾートプールから私を連れ出したのだった。
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「あの、すぐるさん、どこに行くんですか?」
「さぁ、どこだろうね」
手を引かれたまま、館内のエレベーターに乗る。その仕草はとてもスマートなものの、ラウンジではまだ婚活パーティーの最中だ。
「会場に戻ったほうがいいのでは?」という声かけを何度か試みたが「せっかく来てくれたんだから楽しんでもらいたい」と、よくわからない誘い文句に制されてしまった。
つい一ヶ月前までは、はじめての失恋に涙していたのに、見目麗しい素敵な男性に誘われて、パーティーからコッソリ抜け出すというシチュエーション。後ろめたさを感じつつも、なんだか夢を見ているみたいで高揚してしまう。


