わけあってイケメン好きをやめました
 ゆっくり腕の力をゆるめた彼と視線が絡み合う。
 至近距離で目にした表情はとても蠱惑的で、私にはもったいない彼氏だ。
 ぼうっと見惚れていたら、互いの唇が重なった。
 しだいにそのキスは様相を変え、しっとりと深くなっていく。

「あ……このままだと俺、襲いそう」

「……いいよ?」

「今日はダメ。愛する人が具合悪いのに、自分勝手に抱けないですよ」

 気持ちが高まった中で愛し合えないのは寂しいけれど、こうして気遣ってくれるやさしい徹平くんにますます愛しい気持ちが湧いた。
 
 私の運命の人はきっと、彼だと思う――――。


「じゃあ、私が元気になったら、そのときに」

 薄明りの中でも、彼が照れて顔を赤らめたのがわかった。

「美和さん、自分がなにを言ったかわかってます?」

「え……うん」

「知りませんからね。今夜おあずけ喰らった分、上乗せで愛しますから」

 こういうところは仔犬系男子なのだけれど。
 ベッドの中では激しくて情熱的だということは、私しか知らなくていい。

 彼の頬を両手で包み、自分から顔を寄せてもう一度キスをした。



 ――――END.

< 151 / 151 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:94

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
☆めちゃコミック「恋愛マンガ原作大賞」大賞受賞作☆ *+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*―― 皇帝の命令により 第二皇子のサイラスとブロムベルク公爵家の令嬢・カリナの結婚が決まった サイラスは冷徹で顔に傷があり粗暴な性格。まるで鬼のようだという 結婚を嫌がって泣いていたカリナはある日突然失踪 「フィオラが代わりに行ってくれないか?」 カリナの父で公爵のマルセルは苦肉の策で 身代わりとして侍女を嫁がせることに…… 「君がカリナになるんだ。幸い背格好が似ている。髪の色もブロンドで同じだ」 平民のフィオラが令嬢であるカリナの偽者に成りすますなんてありえない! 「フィオラには妹がいたな。気の毒に心臓が悪いそうだな」 フィオラは病気を患う妹の治療と引き換えに替え玉を引き受けるしかなかった 皇帝を欺くのだからバレたらただでは済まない *+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*―― ブロムベルク公爵家で働く侍女 フィオラ・キーズ × 仮面を付けたエーテリアル帝国の冷徹な第二皇子 サイラス・コーネル *+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*――*+†+*―― しかし実際のサイラスは聡明で思いやりがあった そして彼にもまた、誰にも言えない秘密があるようで――― 二人の運命は如何に? ※吉生伊織さま 素敵なレビューをありがとうございます♡
前世の婚約者は王太子殿下でした

総文字数/27,537

ファンタジー49ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
※以前公開していた 『クールな王太子は一途に愛を待ち続ける~夢灯りに咲く紫苑~』を改稿したものになります 王宮で洗濯係として働く レーナ・アラルースア × エテルノ王国の王太子 オスカー・バルヴィア 。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。 「やっと見つけた、桜和」 命を救った相手は――前世の婚約者だった王太子 運命が再び動き出す、異世界ロマンス! ※「和風前世」×「異世界ロマンスファンタジー」の融合です♡
結婚相手は獅子座のAB型以外お断り!なのに条件外の敏腕弁護士は溺愛猛攻を諦めない【旧題・堅物弁護士が占い好きな私に恋を教えてくれました】
  • 書籍化作品
[原題]堅物弁護士が占い好きな私に恋を教えてくれました

総文字数/57,617

恋愛(オフィスラブ)101ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
※『あなたのイチオシはどっち?ミニコンテスト「頭脳派 or 肉体派」』で 最優秀賞を受賞いたしました! ありがとうございます♡ ※2026.4.16 マカロン文庫より書籍化 *::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::* 『6歳年上のしし座でAB型の男性と結婚すると幸せになれる』 信頼する占い師からそう告げられた その相手こそ、私の“運命の人”―――― *::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::* 占いやスピリチュアルなものが大好き女子 茅田 静珂(かやた しずか) 25歳 × 現実主義でクールなインハウスローヤー 羽瀬川 亜蘭(はせがわ あらん) 31歳 「君が泣くとわかってるから、絶対に見過ごせない」 彼は条件に当てはまらないのに、どうしてこんなに気になるんだろう

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop