アクセサリーは 要りません
「山口先生、


うん


ありがとう。


嬉しい。


はい、私も一緒にいたいです」


そう言って、真っ赤な顔をして、手汗だらけの俺の手を握り返してきた。


「はぁっっっっっっっ


よかったぁっっ

緊張した。久々の緊張だわ。
ちょっとお茶飲んで良い?

あ、これエミリン
どっちが良い?」

「じゃあこっちの無糖紅茶」

一旦、手を離して冷たいお茶飲んで、落ち着こう。紅茶を渡して、自分のマスクをずらしてゴクゴク飲むと、未だ心臓はドキドキしてるけれど、緊張は取れた。
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