アクセサリーは 要りません
言っている音は何だか変だけれど、目を合わせて真っ赤な顔で囁かれたらもう堪らん。唇をこじ開けたい、マスク邪魔、コロナムカつく、しょうがないのは分かってるけど。

「お弁当食べる?」

恥ずかしさを誤魔化したな?でも、俺もお腹はすいてきた。

「そうだね、食べようか?
緊張して喋ったら
お腹すいたよ」

大きさの違う弁当箱が2つ出てきた。大きい方を俺に渡しながら、

「普段、常備菜を入れている
入れ物で、お弁当箱じゃなくて
ごめんなさい。
この間、やまぐ、あー、
いぶっきーは私と同じ量しか
食べてなかったように思うけれど、
このぐらいは食べれるんじゃ
ないかと思って。

中は、あり合わせだけれど、
ポテサラと煮卵、ピーマン肉詰め
人参レンコンごぼうのきんぴら、
おにぎりです」
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