アクセサリーは 要りません
「2年間の事と校長の事は熊本さん
教頭、事務局長、数学の教科主任は
ご存知です。

あと、親父の教え子の
理科の長野先生と富山先生、
犀星で同僚だった国語の福井先生も
親父が校長になった事ご存知です。

もしかしたら同期の宇部先生には
言うかもしれません」

「あぁ、あの先生、
ニコニコしていて
生徒にも人気やな。

感じええ子やし、可愛らしいし。


大事にしいや」

そう言って熊本さんは、ニヤリ、と笑った。

「は?」

あ、この笑顔、中1の時に悪戯がみつかって、こってり搾られた時に見た笑顔だ。あの時の恐怖が蘇り、ゾッとした。
< 144 / 347 >

この作品をシェア

pagetop