アクセサリーは 要りません
「大丈夫か?」

「え?何が?」

「なんか声も最初から元気ないし。
ゴールデンウィーク
一緒に出掛けるの
楽しみにしてたのに残念だな」

「そうね。
授業を進めなきゃなんだね」

「それもそうだな。

あとさ、さっき公園にいた事、
寮監の熊本さんに見られてたんだ。
あ、口止めもしてるし、ペラペラと
喋る人ではないから安心して。
ただ、写真撮ってるタイミング
だったから誤魔化せなくて。
俺、後ろから抱きしめていたから。
だから、付き合い始めたことを
勝手に言った、ごめんな」

「ううん、大丈夫」
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