アクセサリーは 要りません
山口先生の顔を見て喋っていると、やっぱり楽しい。さっきまで「もう少し頑張れ」なんて思っていたのに、今は「もう家に着いちゃった」と残念に思う。
「惠美里、大丈夫?」
そう言って優しく抱きしめてくれた。抱きしめられると、安心して嬉しくて、そして切なくて泣きたくなる。泣き声を気付かれたくなくて、頷いた。そうしたら、両手を私のほっぺに当てて、目線を合わせて
「ちょっと疲れてる?
元気ない?
この前もその前も休みの日も、
ずっと連れ出しちゃってたね。
ごめんね」
「そんなことないよ」と首を横に振る私に、マスク越しでキスをしてきた。私は涙が我慢できずマスクを濡らした。
「送ってくれてありがとう。
気をつけてね」
私が言えたのはそれが精一杯だった。
「惠美里、大丈夫?」
そう言って優しく抱きしめてくれた。抱きしめられると、安心して嬉しくて、そして切なくて泣きたくなる。泣き声を気付かれたくなくて、頷いた。そうしたら、両手を私のほっぺに当てて、目線を合わせて
「ちょっと疲れてる?
元気ない?
この前もその前も休みの日も、
ずっと連れ出しちゃってたね。
ごめんね」
「そんなことないよ」と首を横に振る私に、マスク越しでキスをしてきた。私は涙が我慢できずマスクを濡らした。
「送ってくれてありがとう。
気をつけてね」
私が言えたのはそれが精一杯だった。