アクセサリーは 要りません
「え?でも、校長先生とモールで
会った時に、奥様が近くにいるって
分かった途端、
急いで帰りたがってたよね?」

「いや、あの人に
見つかったら大変だから。
だから見つかる前に帰ろうと」

「ふーん、朝帰り先の彼女だし
隠したかったわけね、ふっふっふ」

「そうだった、そうだった。
そう言えば、あの朝、
母親のウォーキングに付き合った後
スタドで惠美里に会ったんだっけな。
むっちゃ、後ろめたいタイミング。
なに?ヤキモチやいてくれるの?」

「いや、さすがに焼かないかな。

小さな頃の話とか色々聞いて
伊吹くんに意地悪された時の
仕返し情報収集したいなぁ。」
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