アクセサリーは 要りません
校門を出て、角を曲がったら惠美里の部屋が見えてきた。電気は点いていた。電話しよ。

「もしもしぃ〜」

「もしもし、惠美里?
ごめん、寝てた?」

「え?伊吹くん?

寝てたのかな?寝てたのか。
寝てたのかも。

どうしたの?忘れ物?」

「え?でも電気点いてるよね?」

「うん、ソファで寝てたみたい。

今日、伊吹くんここで寝てたでしょ?
どんな風に見えるのかな?
と思って寝てみたの。

キッチンよく見えるんだね。
私お料理してるの見られてた?
って思ったりしてて。

そしたらソファ伊吹くんの匂いして。

会いたいなぁ〜とか
思っていたはずなんだけれど
寝てたみたい。

起こしてくれてありがとう」
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