アクセサリーは 要りません
旅行

1出発ーSide伊吹

緊急事態宣言解除後の初お出掛け、山城村と和束へのドライブは待ち合わせ時から今までの距離も空気感も違った。俺は浮かれまくり胸一杯で腹一杯で、時間切れになって、最後惠美里に昼飯を作ってもらって急いで出校した。

その後、期末試験直前に惠美里のお母さんが1週間お越しになり、俺も送迎してご挨拶した。このお母さんに育てて貰ったからこの惠美里になったんだなって思えるすてきな人で、俺も母さんのことも大事にせねばと気付かされた。話しているうちに自分のこれからの人生をどうするか迷いがある事を伝えていて、自分でも驚いた。

無事に成績も出して、終業式を当初の1週間早くに終え、生徒たちは日本各地へ帰っていった。感染者数が少しずつ増え「オリンピックができるのか?」が毎日ニュースになっていた。
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