アクセサリーは 要りません
「伊吹くん、私もずっと
一緒にいたいと思っているよ。

えっと、そっか、うん。

知らなかったから、ずっと至誠で
教師として一緒に成長しあえるって
思ってはいたの。

でも、伊吹くんと一緒に
教師として成長していけるから、
伊吹くんを好きになったのではない。
もし、教師の仕事より、
前の仕事に心惹かれるのなら、
学校で会えないのは寂しいけれど
応援できたらって思うよ?

伊吹くんが
伊吹くんでいてくれたら、
私はずっと大好きでいれる」

「惠美里、ありがとう。
今ので決心がついた」

俺が俺であるだけで、それで良しとしてくれる、でも「俺自身の根っこをきちんと見る、誤魔化しの効かない相手と生きていく」という覚悟がいるとも言える。

顔をあげて、惠美里の目をしっかり見て、
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