アクセサリーは 要りません
やっとお腹も少し空いてきたので、少し歩いてオーストリアの王家御用達のベーカーリーでプレッツェルのサンドとコーヒーで遅めのランチで優雅に過ごした。自粛でなかなか海外旅行は難しいけれど少し海外気分。「行けるようになったらどこの国に行きたいか?」とか、伊吹くんはドイツでも訓練を受けていたのでその時の話や、私のニューヨークでの留学中の話など、話題が尽きない。

そのあと、昭和レトロな商店街を通って、帆布のカバン屋さんへ行った。ここのは、修繕しながら大事に使うと味が出てくるらしい。昔の牛乳屋さんのビン牛乳を運ぶためのものを改良した鞄の、紺の大サイズを伊吹くん、グレーの中サイズを私に買った。授業のプリントやパソコンなど持って歩くのに良いサイズ。多分、パッとの見た目はお揃いって分からないと、思う。「ずっと大事に使おうね」って話した。
< 322 / 347 >

この作品をシェア

pagetop