アクセサリーは 要りません
校長先生は何故か礼服を着ていらっしゃったが、「真っ直ぐ柔道場へ急ぎなさい」と仰ったので着替えず直行した。

柔道場には衝立てで区切られていて1人の保護者が。

「お世話になっております、
柔道部主将の高知の母です。
息子に頼まれ今日は参りました。
どうぞこちらへ」

衝立の中にはウエディングドレスが十数着と、ドレス姿の義母と母とが笑顔で立っていた。
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