アクセサリーは 要りません
留学中、父がイキイキと仕事をしているのを間近で見て、商社に興味を持った。父の競合他社の総合商社へのインターンを、2年の終わりに学内選抜で勝ち取り、週に2度3年生の1年間勉強させてももらった。

そんな日々を過ごして、姉の就活にも特に両親ともに口出しもなかったので、私も相談しなかったのが良くなかったけれど、インターンでお世話になった父の同業他社にこのまま就職してお世話になろうとエントリーしたら、父からもその会社からもストップがかかった。だからといって父のところにお世話になるのは、「宇部さんの娘」と見られるので抵抗があった。

その時の自己分析では、一般企業は商社以外に自分の適性を活かせて、興味がある会社が見つからず、就活も振り出しに戻った。コロナの影響も出ていたこのタイミングでスタートラインに戻るというのは、無謀としか言いようがなかった。
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