異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「っつ……はぁ……」


 何秒、いや、何分唇を重ね合っていたんだろう。少し舌も唇もヒリヒリする。


「唇が真っ赤になっちゃったね」


 私の唇を親指でなぞる。
 

「……総介さんのせいですからね」


「ああ、俺のせいだ。君の唇をこうも真っ赤に染めたのはね」


 チュッと軽い音を立て触れるだけのキスをした。
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