異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「君は本当によく泣くなぁ。初めて会ったあの日は悲しくて泣いていたね、演奏を聞きながらも泣いて、今は嬉しくて泣いているんだよね? 君が逃げたって俺は何度も捕まえるよ。真緒が流す涙は全て俺が拭い取るから」
「うぅっ……好きです……けっ、結婚して下さい」
彼は安堵したのか、はぁ〜と長いため息を吐いた。それはとても嬉しそうに口元を緩ませ、目尻に皺を寄せ優しい笑顔を私に向ける。
「やばいな。俺も泣きそうだよ……真緒、この先すっと君を手放す気はないよ。愛してる」
「はっ、は、離さないでください。私も総介さんを愛してます」
お互いの存在を確かめ合うようにしっかりと腕を腰に回し、絡ませ、引き寄せ合うように唇を重ねた。大好きな温もりにせがむように私は唇を押し付け私の中に入ってくる彼の舌から離れないよう必死で絡みつく。
「っつ……真緒、愛してるよ」
息継ぎの度に彼の口から漏れる愛してるが嬉しくてその度に心臓がキュウっと苦しくなった。
私も総介さんを愛してます――