異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「あのお母様、少しお時間よろしいでしょうか?」
「真緒、あなたは部屋に入ってなさい。体調が悪いんでしょう?」
母親の冷たい声。機嫌を損ねてしまったのだろうか。
「わ、私もここに居るよ」
真緒はギュッと俺の裾を握りしめた。真緒も緊張しているのか両肩が上がり身体に力が入っている。
「……じゃあどうぞ狭いところですがお入りください」
「お邪魔します」
リビングの真ん中に位置したローテーブルに「どうぞお座りになってください」と言われたので「失礼します」と腰をおろした。
痛いほどしひしと肌に感じる俺への拒絶感。重い空気に息が苦しい。
「あの、九条さんに単刀直入に聞きますけれど貴方のお仕事は?」
棘のある声。張り詰めた空気から鋭く飛んできた。痛々しいほど身体に突き刺さる。
やはり真緒の母親は肩書をかなり気にしているようだ。
「私は……ブラックグローリーホテルの経営者です。いくつかのホテルを経営しております」
「やっぱり……貴方のその身のこなしから雰囲気ですぐにどこかの社長さんかなにかかとは思ったけど、じゃあ私達とは住む世界が違いますね。こんな狭いところに招き入れてしまってごめんなさいね。今日はわざわざ娘の為にありがとうございました」
「真緒、あなたは部屋に入ってなさい。体調が悪いんでしょう?」
母親の冷たい声。機嫌を損ねてしまったのだろうか。
「わ、私もここに居るよ」
真緒はギュッと俺の裾を握りしめた。真緒も緊張しているのか両肩が上がり身体に力が入っている。
「……じゃあどうぞ狭いところですがお入りください」
「お邪魔します」
リビングの真ん中に位置したローテーブルに「どうぞお座りになってください」と言われたので「失礼します」と腰をおろした。
痛いほどしひしと肌に感じる俺への拒絶感。重い空気に息が苦しい。
「あの、九条さんに単刀直入に聞きますけれど貴方のお仕事は?」
棘のある声。張り詰めた空気から鋭く飛んできた。痛々しいほど身体に突き刺さる。
やはり真緒の母親は肩書をかなり気にしているようだ。
「私は……ブラックグローリーホテルの経営者です。いくつかのホテルを経営しております」
「やっぱり……貴方のその身のこなしから雰囲気ですぐにどこかの社長さんかなにかかとは思ったけど、じゃあ私達とは住む世界が違いますね。こんな狭いところに招き入れてしまってごめんなさいね。今日はわざわざ娘の為にありがとうございました」