異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「お母様、私は真緒さんと真剣に結婚を考えています。お母様には私達の交際を認めて欲しくて」
「貴方は私から真緒を奪うつもりなの?」
俺の言葉を遮るように母親は冷たく鋭利な言葉を俺に投げつけた。
「いや、大切な娘さんをお母様から奪うつもりはありません、私は」
「絶対に認めないわ!!! 私から真緒を奪わないで!!! 帰ってちょうだい。今すぐ帰って!!!」
俺は驚いてしまい言葉がすぐに出て来なかった。
荒く息を上げ、ぶわりと涙を流しながら怒り叫ぶ母親に真緒が慌てて母親の両肩に手を添える。
「お母さんっ、大丈夫、大丈夫だよ。落ち着いて、深く息を吸って。私は居なくならないよ、側に居るよ」
真緒は母親の背中をさすりながらとにかく安心させようと言葉を投げかけていた。
俺はタイミングを早まりすぎたのだろうか。
急な結婚の申し込みで彼女の母親を追い込んでしまったのだろうか……
「総介さんごめんなさい、今日はもう話せる状況じゃないので、また後日でいいですか?」
母親の背中をさすりながら申し訳なさそうに俺の顔色を伺っていた。こんな状況になってしまった事を真緒は自分のせいだと思い込んでいそうだ。母親はまだ泣いて呼吸を乱している。
「貴方は私から真緒を奪うつもりなの?」
俺の言葉を遮るように母親は冷たく鋭利な言葉を俺に投げつけた。
「いや、大切な娘さんをお母様から奪うつもりはありません、私は」
「絶対に認めないわ!!! 私から真緒を奪わないで!!! 帰ってちょうだい。今すぐ帰って!!!」
俺は驚いてしまい言葉がすぐに出て来なかった。
荒く息を上げ、ぶわりと涙を流しながら怒り叫ぶ母親に真緒が慌てて母親の両肩に手を添える。
「お母さんっ、大丈夫、大丈夫だよ。落ち着いて、深く息を吸って。私は居なくならないよ、側に居るよ」
真緒は母親の背中をさすりながらとにかく安心させようと言葉を投げかけていた。
俺はタイミングを早まりすぎたのだろうか。
急な結婚の申し込みで彼女の母親を追い込んでしまったのだろうか……
「総介さんごめんなさい、今日はもう話せる状況じゃないので、また後日でいいですか?」
母親の背中をさすりながら申し訳なさそうに俺の顔色を伺っていた。こんな状況になってしまった事を真緒は自分のせいだと思い込んでいそうだ。母親はまだ泣いて呼吸を乱している。