異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「はい、じゃあちょっとやってくるので、私の部屋で待っていて下さい。母のことはまたチャレンジしましょう。私も頑張ります」
真面目でなにごとにも一生懸命な真緒が愛おしくてたまらない。きっと母親もそうなのだろう。真緒を抱き寄せ頭を撫でた。
「きっとお母さんは真緒の事が心配で堪らないんだよ。大切な一人娘なんだからね。俺ももし女の子が産まれて嫁に行く時は泣いてしまうかもしれないなぁ」
「ふふ、気が早すぎますよ。」
「だな。後これ、後でお母さんと一緒に食べてくれると嬉しい。俺が作ったんだけど……」
紙袋を真緒に手渡すも目を大きく見開き「これ総介さんが作ったんですか!?」と驚いていた。
「あぁ、なんとなく買ったお菓子を渡すより手作りの方が気持ちがこもっているような気がして、でもお菓子は作れないからお弁当になってしまったんだが……いらなかったら捨ててくれて構わないから」
自分で作っておいて段々恥ずかしくなってきた。やっぱり男がお弁当を作って渡すってよく考えたらキモくないか!?
「嬉しいです! 絶対母と一緒に食べて総介さんの事自慢します!」
「じ、自慢はしなくていいかな、味の保証は出来ないし」
「絶対に美味しいに決まってますよ! よし、更に元気出ました! 検査してきますっ」