異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「その、一緒に住まないか? いや、住んで欲しいんだ。仕事上俺が千葉に住むのは難しい。真緒とお母さんに東京に引っ越してきてもらえれば嬉しいんだが。まだお母さんに認めてもらってないうちにこんな話をするのもどうかと思ったんだけど、なんだか我慢出来なくて、子供みたいな我儘言ってしまうけど、俺は一分一秒でも長く真緒と一緒に居たいんだ」
「……れしいです」
「え?」
「嬉しいです。私だけじゃ無くてお母さんも一緒にって言ってくれた事も凄く嬉しい。そうですよね、私達結婚するんですもんね。私も総介さんと一緒に暮らしたいです! あ、でも……」
東京に引っ越すにあたって一つだけ心残りがある。楽団だ。東京に引っ越したら楽団にはもう通えなくなるんだろうか。片道二時間だもんな――……