異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
目の前にそびえ立つ高層ビル。なんでもVIP御用達の産婦人科らしい。まさか自分がここに来る日が来るなんて思ってもいなかったので身体を纏う緊張感が凄い。
「真緒、行こうか」
ふぅーと大きく一息つく。
「はい」
私たちに反応し、病院の自動ドアが開いた。
高層ビル独特の外観からの威圧感は全く感じられないほど、内装は柔らかなピンク色を基調とした院内は産婦人科独特の穏やかな雰囲気。待合室に座っている大きなお腹の妊婦さんは優しい表情で自分のお腹をゆっくりとさすっている。
「あの、予約をした九条ですが」
総介さんが受付スタッフに問いかける。
「はい、こちら初めてですね。問診票のご記入をお願いします」
受付スタッフから問診票を受け取り近くの座席に二人並んで腰を下ろした。
周りは女性ばかりで男性が珍しいのか、それとも総介さんがカッコいいからなのかは分からないが物凄く見られていて隣に座っている私にさえ視線が刺さる。当の方人は全く気にしていないのか、それとも気づいついないのか周りを気にせずに壁に貼って
ある掲示物などを凝視していた。
(総介さんって貫禄があると言うか、本当に物怖じしないんだなぁ)
「山咲さん、診察室へお入りください」
看護師さんだろうか、女性の柔らかな声に呼ばれ診察室へ向かう。
「あの、診察室には男の私も入ってもよろしいのでしょうか?」
「もちろんですよ。旦那さんも先生のお話を聞いたり、エコーを見たりできます」
「そうですか。ありがとうございます」
至る所まで気を遣ってくれる総介さんの優しさにまた胸がギュッと嬉しくなった。
二人並んで診察室へ入ると優しそうな雰囲気の女医さんが「こんにちは」と穏やかな声で迎えてくれた。
「真緒、行こうか」
ふぅーと大きく一息つく。
「はい」
私たちに反応し、病院の自動ドアが開いた。
高層ビル独特の外観からの威圧感は全く感じられないほど、内装は柔らかなピンク色を基調とした院内は産婦人科独特の穏やかな雰囲気。待合室に座っている大きなお腹の妊婦さんは優しい表情で自分のお腹をゆっくりとさすっている。
「あの、予約をした九条ですが」
総介さんが受付スタッフに問いかける。
「はい、こちら初めてですね。問診票のご記入をお願いします」
受付スタッフから問診票を受け取り近くの座席に二人並んで腰を下ろした。
周りは女性ばかりで男性が珍しいのか、それとも総介さんがカッコいいからなのかは分からないが物凄く見られていて隣に座っている私にさえ視線が刺さる。当の方人は全く気にしていないのか、それとも気づいついないのか周りを気にせずに壁に貼って
ある掲示物などを凝視していた。
(総介さんって貫禄があると言うか、本当に物怖じしないんだなぁ)
「山咲さん、診察室へお入りください」
看護師さんだろうか、女性の柔らかな声に呼ばれ診察室へ向かう。
「あの、診察室には男の私も入ってもよろしいのでしょうか?」
「もちろんですよ。旦那さんも先生のお話を聞いたり、エコーを見たりできます」
「そうですか。ありがとうございます」
至る所まで気を遣ってくれる総介さんの優しさにまた胸がギュッと嬉しくなった。
二人並んで診察室へ入ると優しそうな雰囲気の女医さんが「こんにちは」と穏やかな声で迎えてくれた。