異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
「……お、真緒。着いたよ」


 優しい声が耳もとに響く。私の大好きな声だ。


「んぅ?」


「病院に着いたけど起きれるかい?」


「あっ、私寝ちゃってました!? ごめんなさいっ」


「大丈夫だよ。妊娠すると眠くなるって言うしね、真緒の可愛い寝顔を見ていたらあっという間に着いていたよ」


「なっ……」


 寝顔を見られていたと思うとかなり恥ずかしい。よだれとか垂らしてなかったかな? 口元を拭って確かめたが大丈夫そうだ。


「はは、大丈夫だよ。さあ、行こうか」


 開けられたドアから差し伸べられた手を取った。座席を降り院内に入る。二回目の産婦人科。やはり優しい雰囲気の院内にホッと落ち着く。
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