異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
色んな音が交わるこの空間が好き。
音楽室に着くなり楽器を組み立てて手のひらで楽器を握り温める。寒い日は温めてから吹かないと木でできているオーボエは割れてしまう事があるからだ。
冷たい手のひらをハァーと息で温めてから楽器を温めていた時だった。なんだか楽器の音以外にもガヤガヤと人の焦ったような声が聞こえてくる。
「やばいよ、こんな事初めてだよ」
「本当どうしようか。今から会場探しなんて……」
「いや、でもどうにかしないと。幸いまだポスターとかは作っていないんだから会場さえどうにか探せば」
会場がどうのこうのって聞こえた気がする。
何があったんだろう。周りの人たちも気になっているのか自然と音が減っていく。
「ねぇ、何かあったのかな? 幹部の人たちなんか様子おかしいよね?」
絵里さんも不思議に思ったみたいで私に話しかけてきた。明らかに楽団の雰囲気がいつもと違う。
パンパンと私のチューニングの拍手では無い。幹部の鈴木礼央さん(すずき れお)が叩いた手の音が音楽室に響き音がピタッと止んだ。女の私が叩く手の音よりも大きく音が低い。
どこか浮かない表情の礼央さんが楽団員の前に立った。一体どうしたんだろうか……
音楽室に着くなり楽器を組み立てて手のひらで楽器を握り温める。寒い日は温めてから吹かないと木でできているオーボエは割れてしまう事があるからだ。
冷たい手のひらをハァーと息で温めてから楽器を温めていた時だった。なんだか楽器の音以外にもガヤガヤと人の焦ったような声が聞こえてくる。
「やばいよ、こんな事初めてだよ」
「本当どうしようか。今から会場探しなんて……」
「いや、でもどうにかしないと。幸いまだポスターとかは作っていないんだから会場さえどうにか探せば」
会場がどうのこうのって聞こえた気がする。
何があったんだろう。周りの人たちも気になっているのか自然と音が減っていく。
「ねぇ、何かあったのかな? 幹部の人たちなんか様子おかしいよね?」
絵里さんも不思議に思ったみたいで私に話しかけてきた。明らかに楽団の雰囲気がいつもと違う。
パンパンと私のチューニングの拍手では無い。幹部の鈴木礼央さん(すずき れお)が叩いた手の音が音楽室に響き音がピタッと止んだ。女の私が叩く手の音よりも大きく音が低い。
どこか浮かない表情の礼央さんが楽団員の前に立った。一体どうしたんだろうか……