異国の地での濃密一夜。〜スパダリホテル王は身籠り妻への溺愛が止まらない〜
 病院のベットの上。彼女の腕には点滴が繋がれている。医者は容体が落ち着いてきたら目を覚ますだろうと言っていたがそれはいつだ? いつになったら目を覚ます? 彼女が目を覚ますまで俺は気が気じゃない。もしもこのまま目を覚まさないなんて事があったら……考えただけで背筋が凍りつく。

「真緒……」

 早く目を覚ましてくれ……
 グッと力強く彼女の手を握り祈る事しかできない自分が情けない。

 ピクリと真央の指がうごいた。

「っつぅ……」

「真緒! 大丈夫か?」

「え……なんでここに……え、ここ何処……」

 身体の力が一気に抜けた。本当に良かった……
 俺は君が目覚めた時改めて強く思ったんだ。
 俺はもう君を二度と離さないと誓うよ――


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