純愛不倫の恋
街を抜けると、いきなり薄桃色の天蓋に覆われたトンネルが現れた。広い空の透き通る青をバックに満開の桜が続く道を、速度を落として彼と一緒にくぐり抜けてゆく。
「この前、あなたが帰ってしまった日はわたしたちの記念日だったんです」
「記念日だって?何の記念日だったか記憶にないんだが」
「あなたがわたしに初めて声をかけてくれた日」
「覚えていないな」
「悪いけど、車の屋根を開けてもらえますか」
カブリオレなのに、いつもは人目を気にしてオープンにすることはほとんどなかった。でも、今日はそんなこと構うものか。渋る彼に、お願いだからと言って車の電動ルーフを下ろしてもらう。
「この前、あなたが帰ってしまった日はわたしたちの記念日だったんです」
「記念日だって?何の記念日だったか記憶にないんだが」
「あなたがわたしに初めて声をかけてくれた日」
「覚えていないな」
「悪いけど、車の屋根を開けてもらえますか」
カブリオレなのに、いつもは人目を気にしてオープンにすることはほとんどなかった。でも、今日はそんなこと構うものか。渋る彼に、お願いだからと言って車の電動ルーフを下ろしてもらう。