ふんわり王子と甘い恋♡
「ご、……ごめんなさ、い、」
「うん、だいじょーぶ。」
「、…」
久しぶりに笑ってくれて、心臓が痛い。
けど……その笑った顔に、少し違和感。
いつもみたいに優しい顔じゃなくて……遠慮するみたいな笑顔だったから。
「つーかもりりん、さっきの話怖すぎ!」
「仕方ねぇだろ、実話なんだから」
「余計怖ぇわ!」
怖いのとフワリくんへの違和感で……ドキドキが、おかしなことになっている。
「それより部屋の構造とか早く決めちゃいましょう。どうします?男の人が住んでたって設定でいいですか?それとも家族とかにします?僕的には男の人でいいと思うんですよね。メガネかけてる、ちょっとストーカー気質の男とか不気味じゃないですか?執着心からここで夜な夜な女の人を、とか」
「……。」
桑野。
しっかり者。
でも。
怖いよ、その設定。
「、…」
「怖がり、すぎ、」
「ぇ、……や、……ハイ、」
「ヤマも、」
「だって桑野の発想超怖ぇし!」
フワリくんは、あんまり怖く、ないのかな。
「もうこの部屋だけディズニーランドみたいに、夢の国にしませんか……」
「いやヨッコちゃん、それもある意味異質で怖そう……」
だけどこのグループは……怖がりのほうが多い、かも。