白の悪魔と黒の天使
…長い会食を済ませた麗華と西園寺。
社まで戻ったが西園寺は私用のため、再び社外へと車で出て行った。
麗華は玄関で西園寺を見送ると自宅へ帰る為一度秘書室へと向かった。
ロビーで、帰宅する右近とすれ違い、目が合ってしまったので、麗華は会釈だけするとそそくさとエレベーターに乗り込んだ。
1人のエレベーター内。
麗華は大きなため息をついた。
白崎右近という人物が一体どんな人なのかなんて、本当のところは知らない。
上辺で人を判断してはいけないのはわかってはいるが、どうしても彼を好きにはなれない。
…ダメだ。
今は、最後の仕事をきちんとこなして、早く家に帰ろう。
麗華は顔をパンパンと叩くと、秘書室で雑務をこなし、消灯すると、エレベーターで一階に降りた。
只今の時刻、午後8時。
定時で帰る社員がほとんどで、残業組もほぼおらず、受付嬢ももういない。
ロビーを抜け、玄関から外に出た麗華は、思わず足を止めた。
…さっき、すれ違ったのは約1時間前。
こんなところに彼がいるのはおかしい。
麗華は気づかないフリをして、横を通り過ぎた。
社まで戻ったが西園寺は私用のため、再び社外へと車で出て行った。
麗華は玄関で西園寺を見送ると自宅へ帰る為一度秘書室へと向かった。
ロビーで、帰宅する右近とすれ違い、目が合ってしまったので、麗華は会釈だけするとそそくさとエレベーターに乗り込んだ。
1人のエレベーター内。
麗華は大きなため息をついた。
白崎右近という人物が一体どんな人なのかなんて、本当のところは知らない。
上辺で人を判断してはいけないのはわかってはいるが、どうしても彼を好きにはなれない。
…ダメだ。
今は、最後の仕事をきちんとこなして、早く家に帰ろう。
麗華は顔をパンパンと叩くと、秘書室で雑務をこなし、消灯すると、エレベーターで一階に降りた。
只今の時刻、午後8時。
定時で帰る社員がほとんどで、残業組もほぼおらず、受付嬢ももういない。
ロビーを抜け、玄関から外に出た麗華は、思わず足を止めた。
…さっき、すれ違ったのは約1時間前。
こんなところに彼がいるのはおかしい。
麗華は気づかないフリをして、横を通り過ぎた。