フヘンテキロマネスク
「鈴本くん?どうしたの?」
「……あー、なんでもない。っていうかほんとにもう帰った方がいいよ」
「んー、そうだね。さすがにもう帰らないとやばいかも」
そう言って片付けるのを横から手伝って、ふたりとも教室に用があるからそのまま一緒に向かう。そして流れでふたり並んで校舎を出れば、空はとっくに暗くなっていた。
「あれ?来栖ちゃんまだ残ってたの?ばいばーい」
部活終わりらしき女子に声をかけられた彼女が、笑って手を振り返す。
……そういえば、
「来栖さんって苗字で呼ばれてるのしか聞いたことない気がする」
まあ今まで関わりもなかったし俺が聞いてないだけなのかもしれないけど。
「……あー、私自分の名前ちょっとコンプレックスなんだよね」
「コンプレックス?そんな変な名前だったっけ?」
「変っていうか、男っぽいんだよね。マサキって名前男の子ってイメージでしょ?だからあまり名前で呼んでほしくなくて」
どうせなら女の子っぽい可愛い名前がよかったんだけどな、そう呟く横顔を見て、自然と口が開いた。
「じゃあ、くる」
ほとんど無意識のようなものだったと思う。
「……あー、なんでもない。っていうかほんとにもう帰った方がいいよ」
「んー、そうだね。さすがにもう帰らないとやばいかも」
そう言って片付けるのを横から手伝って、ふたりとも教室に用があるからそのまま一緒に向かう。そして流れでふたり並んで校舎を出れば、空はとっくに暗くなっていた。
「あれ?来栖ちゃんまだ残ってたの?ばいばーい」
部活終わりらしき女子に声をかけられた彼女が、笑って手を振り返す。
……そういえば、
「来栖さんって苗字で呼ばれてるのしか聞いたことない気がする」
まあ今まで関わりもなかったし俺が聞いてないだけなのかもしれないけど。
「……あー、私自分の名前ちょっとコンプレックスなんだよね」
「コンプレックス?そんな変な名前だったっけ?」
「変っていうか、男っぽいんだよね。マサキって名前男の子ってイメージでしょ?だからあまり名前で呼んでほしくなくて」
どうせなら女の子っぽい可愛い名前がよかったんだけどな、そう呟く横顔を見て、自然と口が開いた。
「じゃあ、くる」
ほとんど無意識のようなものだったと思う。