フヘンテキロマネスク
気持ちに気づいたってもうふたりは付き合ってたからどうしようもなかったけど。さすがに幸せそうな真咲を見て邪魔しようとは思わなかったし。
なにより、自分の気持ちにすら気づけないような男よりも遥輝の方が良いに決まってる。
そう思って、気持ちは誰にもバレないように心の奥の深い深いところにしまい込んだ。
それなのに、ふたりは付き合ってもうすぐ1年っていうところで突然別れて。踊り場で別れ話しているのに偶然居合わせたとき、不謹慎にもチャンスだ、と思ってしまったんだ。
そんな自分に本格的に嫌気がさしたけど、でも自分の欲目を抜きにしたって、真咲を放っておくなんてできるわけなかった。
ひとりで弱音を吐きながらピアノを弾いていたときと重なる、ひとりきりになった途端泣く姿が、
あまりにも痛々しくて。
それなのに途方もなく愛おしくなって。
心臓が鷲掴みされているかのように、苦しくてたまらなかった。
なにより、自分の気持ちにすら気づけないような男よりも遥輝の方が良いに決まってる。
そう思って、気持ちは誰にもバレないように心の奥の深い深いところにしまい込んだ。
それなのに、ふたりは付き合ってもうすぐ1年っていうところで突然別れて。踊り場で別れ話しているのに偶然居合わせたとき、不謹慎にもチャンスだ、と思ってしまったんだ。
そんな自分に本格的に嫌気がさしたけど、でも自分の欲目を抜きにしたって、真咲を放っておくなんてできるわけなかった。
ひとりで弱音を吐きながらピアノを弾いていたときと重なる、ひとりきりになった途端泣く姿が、
あまりにも痛々しくて。
それなのに途方もなく愛おしくなって。
心臓が鷲掴みされているかのように、苦しくてたまらなかった。