That's because I love you.
「………っ…。」

まりあの胸が、きゅぅっと切なく締め付けられる。
明広が唇を離すと、まりあは彼の服の胸元を握り、おずおずと彼を見上げる。

「…明広さん…。…もう一回…。」
「…全く、こんな所で甘えん坊発揮しないでよ。仕方ないな…。」

明広は呆れた様に笑いながらも、再び優しくキスをしてくれた。
数度角度を変えてゆっくり丁寧に唇を重ねられた後、離される。

「…じゃあ、また。」
「…はい。……明広さん…す…、…。」
「…ん?」
「…何でもないです…。」
「…そう?料理凄く美味しかったよ。今日はありがとう。」
「いえ…!私こそ、楽しい時間をありがとうございました…っ。」

改札まで移動し手を振り合った後、お互いの家に帰るべく別れた。




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