That's because I love you.
ーーー夜中、2時。

「…ごめ…なさ…。も…だめ…、……。」

まりあはついにぽてっとベッドに倒れ、気を失ってしまった。

「…………。」

はー…はー…、と息を切らす明広も、もう限界であった。
まりあの横に倒れ込むと、眠気が一気に押し寄せて来る。
しかし必死にそれに抗い、足元にあった掛け布団を掴み引き上げ、まりあの体にそっと掛けてやる。

(……まりあ。…僕を好きでいてくれて、ありがとう…。)

小さな体の温もりを片腕でぎゅっと抱き寄せると、明広も目を閉じたのだった。



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