That's because I love you.
「……ん…っ。…ん…、……っ…!」

唇を重ね合わせながら片手で彼女の肩を掴むと、もう一方の手で後頭部を支えたまま、小さな体をラグが敷かれた床に押し倒す。
服の上から胸を優しく揉むと、まりあはびくっと体を跳ねさせた。

「…ぁ…っ。」
「…嫌?」
「…っ、…嫌なわけないです。…うれし…です…。」
「……まりあ。」

耳や首筋にキスを落としながら、まりあの部屋着のTシャツの裾から手を忍ばせる。
ブラジャーのホックを片手で外すと、彼女の柔らかな胸を掌で直接揉みしだく。

「……ん…。…っ…、…ぁ…っ。」

自分が体を触ったことで恥ずかしそうに目を瞑り震えるまりあに、胸が甘くときめく。
その時、まりあへの欲情と半々に自分の心を占めている、もう一つの想いに明広は気が付いた。

(……まりあ。恋愛感情とかいうのはよくわからないけど…僕は君が大事なんだよ。…なのに、誕生日にあんな寂しそうな顔させてごめん…。)

明広は何とかして、まりあを元気づけたかった。
彼女の誕生日を、幸せなものにしてあげたかったのだ。
明広はおもむろに片手を上方に運ぶと、そっと彼女の温かい頬に触れる。

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