ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「吸血鬼を封じる呪文を刻み、耳から離れたとき、銃弾になるよう細工がされている。死にはしないが、もう身動きは取れない」
ーーきっと、君を守ってくれる。
あのピアスに、そんな力が埋め込まれていたなんて知らなかった。
「……終わった」
一気に力が抜けたように、ルキくんがその場に座り込んだ。
「早く、モラナのところへ行かなきゃ! ルキくんが、ルキくんが死んじゃう!」
「アイツの毒か」
「……俺は、大丈夫。少し疲れただけだ。毒の進行も、止まってる。小嶺のおかげだよ」
ううんと首を振って、ルキくんに抱きつく。
私のせいだ。私が足手まといになって、毒を受けてしまった。
あのとき、ドラゴンの影を止めてしまったから、イリヤくんが来てくれなかったら今頃……。
「……泣くな。涙が胸にしみて、痛い」
「ごめんなさい」
頭をポンとなでられて、胸の奥が苦しくなる。
吸血鬼とか、人間だとか関係ない。
私は、ルキくんのことが好きなんだ。
ーーきっと、君を守ってくれる。
あのピアスに、そんな力が埋め込まれていたなんて知らなかった。
「……終わった」
一気に力が抜けたように、ルキくんがその場に座り込んだ。
「早く、モラナのところへ行かなきゃ! ルキくんが、ルキくんが死んじゃう!」
「アイツの毒か」
「……俺は、大丈夫。少し疲れただけだ。毒の進行も、止まってる。小嶺のおかげだよ」
ううんと首を振って、ルキくんに抱きつく。
私のせいだ。私が足手まといになって、毒を受けてしまった。
あのとき、ドラゴンの影を止めてしまったから、イリヤくんが来てくれなかったら今頃……。
「……泣くな。涙が胸にしみて、痛い」
「ごめんなさい」
頭をポンとなでられて、胸の奥が苦しくなる。
吸血鬼とか、人間だとか関係ない。
私は、ルキくんのことが好きなんだ。