ブラッド★プリンス〜吸血鬼と女神の秘密〜
「……別に、期待なんかしてなかったよ? でもさぁーー」

 言いながらわさわさと頭を振るたびに、白い物が飛び散っている。

「えっ、やだ、お姉ちゃん? なにこれ?!」
「よそ者は去れとか言って、アイツら塩まいてきたのさ。ひどい話でしょー?」
「……よそ者?」

 全く同じだ。芦屋さんが言っていた白川村のルールって、ほんとうにあるのかもしれない。

「だから、お返しにチョークの粉ぶっかけてやったわ。ああー、ほんとせいせいした。気分悪いけどー」

 やられっぱなしじゃないところが、お姉ちゃんらしいなと思った。そんな勇気、とうてい私にはない。

「おばあちゃんには悪いけど、白川村って不思議なところだよ。みんな、変。なにか隠してる」

 むくっと起き上がって、お姉ちゃんがソファーの上であぐらをかく。
 たしかに。うなずいて、空いた隣のスペースに腰を下ろした。

 高校生活は、まだ始まったばかり。
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