置き去りにされた花嫁をこの手で幸せに
11月上旬、私たち4人は石垣島へ向かった。
すでに着工してから2週間、現地はどうなっているのかワクワクする気持ちがある。またこの綺麗な海の見えるこの島に戻ってこられたことを嬉しく思う。
加賀美くんが運転するレンタカーの横に座り私は海を眺めていた。
加賀美くんはレンタカーに乗り込む際、助手席のドアを開け私を座らせた。ジロリと睨む梨花ちゃんが目に入るが私は加賀美くんを断ることができずそのまま気がつかないふりをして助手席に座った。
大介くんが機転をきかせ色々話しかけるが梨花ちゃんは愛想のない返事ばかり。加賀美くんが大介くんと話し始めるとやっと梨花ちゃんは会話に入ってきた。
私は会話に入ることもなく海を見続けていた。
退職したらここに住もうかな。
このどこまでも澄んだ青い海に遮るもののない広い空を見て過ごせたらいいな。
可能であればホテルの従業員として働かせてもらえないかな。私が手がけたこのホテルで働けるなんていいかもしれない。
そんなことを考えていた。
お昼ご飯を食べてから現地に向かうため途中でお店を探すことになった。
以前立ち寄ったお店だと車も止められ道の途中にあるのでそこに立ち寄ろうとするが梨花ちゃんは古く薄暗い雰囲気を見て顔をしかめた。
「嫌です、こんなお店。なんだか汚くないですか?」
「え?でもすごくおいしかったよ」
「嫌です。入りたくない」
梨花ちゃんは断固拒絶してきたので他の店を探すことになった。
同期の大介くんに、遊びできてるわけではないんだぞ、と諌められるが知らんぷりしている。
加賀美くんは途中見つけたカフェに入り直した。
「素敵!海の見えるカフェだなんていいですね」
梨花ちゃんの機嫌は治ったが無言のままの加賀美くんと呆れ顔の大介くん。
女心がわからないわけではないため、私も素敵なお店だね、とは言ったがテンションは上がらない。
さっきのお店、本当に美味しかったんだけどな。せっかくだからソーキそば食べたかったな、と思う。
サンドウィッチなら東京でも食べられる。でもソーキそばは東京で食べるのとは少し違う。あのおばあが作ったから昔ながらの味でシンプルで美味しいのに。
でも梨花ちゃんにとっては古めかしい店に入るのは嫌だったのだろう。これがギャップなのだろう。私も25歳の頃はそうだったのかもしれない。こういう意見をひろっていかないといけないと思った。
サンドウィッチももちろん美味しく、私たちは店を後にした。
車でホテルへ近づくにつれ懐かしさが込み上げてきた。
大きなトラックが何台も入っていたり取り壊している音が聞こえてきた。
ホテルの部屋は内装や水回りの交換がメインだがエントランスやロビーは全面リノベーション予定。2階部分にダイニングを持ってくるため今まで宴会場だったところを変更する予定。
すでに着工してから2週間、現地はどうなっているのかワクワクする気持ちがある。またこの綺麗な海の見えるこの島に戻ってこられたことを嬉しく思う。
加賀美くんが運転するレンタカーの横に座り私は海を眺めていた。
加賀美くんはレンタカーに乗り込む際、助手席のドアを開け私を座らせた。ジロリと睨む梨花ちゃんが目に入るが私は加賀美くんを断ることができずそのまま気がつかないふりをして助手席に座った。
大介くんが機転をきかせ色々話しかけるが梨花ちゃんは愛想のない返事ばかり。加賀美くんが大介くんと話し始めるとやっと梨花ちゃんは会話に入ってきた。
私は会話に入ることもなく海を見続けていた。
退職したらここに住もうかな。
このどこまでも澄んだ青い海に遮るもののない広い空を見て過ごせたらいいな。
可能であればホテルの従業員として働かせてもらえないかな。私が手がけたこのホテルで働けるなんていいかもしれない。
そんなことを考えていた。
お昼ご飯を食べてから現地に向かうため途中でお店を探すことになった。
以前立ち寄ったお店だと車も止められ道の途中にあるのでそこに立ち寄ろうとするが梨花ちゃんは古く薄暗い雰囲気を見て顔をしかめた。
「嫌です、こんなお店。なんだか汚くないですか?」
「え?でもすごくおいしかったよ」
「嫌です。入りたくない」
梨花ちゃんは断固拒絶してきたので他の店を探すことになった。
同期の大介くんに、遊びできてるわけではないんだぞ、と諌められるが知らんぷりしている。
加賀美くんは途中見つけたカフェに入り直した。
「素敵!海の見えるカフェだなんていいですね」
梨花ちゃんの機嫌は治ったが無言のままの加賀美くんと呆れ顔の大介くん。
女心がわからないわけではないため、私も素敵なお店だね、とは言ったがテンションは上がらない。
さっきのお店、本当に美味しかったんだけどな。せっかくだからソーキそば食べたかったな、と思う。
サンドウィッチなら東京でも食べられる。でもソーキそばは東京で食べるのとは少し違う。あのおばあが作ったから昔ながらの味でシンプルで美味しいのに。
でも梨花ちゃんにとっては古めかしい店に入るのは嫌だったのだろう。これがギャップなのだろう。私も25歳の頃はそうだったのかもしれない。こういう意見をひろっていかないといけないと思った。
サンドウィッチももちろん美味しく、私たちは店を後にした。
車でホテルへ近づくにつれ懐かしさが込み上げてきた。
大きなトラックが何台も入っていたり取り壊している音が聞こえてきた。
ホテルの部屋は内装や水回りの交換がメインだがエントランスやロビーは全面リノベーション予定。2階部分にダイニングを持ってくるため今まで宴会場だったところを変更する予定。