置き去りにされた花嫁をこの手で幸せに
今日の夕飯は加賀美くんの奢りで石垣牛の焼肉を食べに向かう。
繁忙期はなかなか予約が取れないようだが10月の今は少し落ち着いているのかなんとか予約が取れたが予約が7時のため仕入れた肉がなくなり始めてるかも、と言われ驚いた。
案の定お店に着くと大繁盛しており、一番人気の上ロースは売り切れていた。焼きしゃぶはあと2皿だけ残っており私たちは即座に注文した。
お酒を飲み、肉を食べ、最後に冷麺まで食べた。
「「「ごちそうさまでした」」」
私たちは声を合わせ加賀美くんに頭を下げると苦笑いになっていた。
「遠慮というものがなかったな…」
「だって本当に美味しかったんだもん。ごめんね、加賀美くん。太っ腹のいい男だね。みんなにも広めておくからね」
「広めないでくれ、みんなにたかられるだろ」
「そっか。じゃ、さりげなくいい人だとアピールしておくよ。株が上がるように」
「槇村さん、ただでさえ加賀美さんは上がりまくりなんです。これ以上あげないでください」
「そっか。じゃ、下げとくよ」
「ご馳走したのに株が下がるのかよ」
私たちは笑いながら歩いた。
いつぶりだろう、こんなにお腹の底から笑えたのは。
楽しくて、楽しくて頬が痛くなるくらいに笑った。
ホテルへ歩いて向かうが私はお酒が入ったこともありフラフラしていた。
車が後ろから来たことに気が付かずにいると加賀美くんにさっと腰を抱かれ驚いた。
「車きてる。気をつけろよ、酔っ払い」
「う、うん。ごめん」
私はドキッとなってしまった。
そのまま加賀美くんが位置を変え、車道側を歩いてくれた。
酔いも急に冷めてしまった。
けど恥ずかしくて、私はふざけるしかなかった。
「ジェントルマンだねー。だからみんな惚れるんだろうねー」
「なんだそれ。仕方ないだろう、勝手にモテるんだから。モテたい人からはなんとも思ってもらえないけどな」
「そっかぁ。残念だね。性格のせいなのかなぁ。でもみんなの前ではいい人なのにね」
「だまれ、酔っ払い」
私たちの会話を後ろで2人が聞いてることを忘れていた。
「加賀美くんのそういうところがダメなのかな。優しくないもんね。すぐにダメ出しするし」
「ダメ出ししてもお前は食い下がらないだろ。お前はそういうやつだろ」
「そうだよね。私の方がよっぽどダメな女だった。私は食い下がらないし、きつい女だよね。そういう性格がダメなんだろうね。アハハ…。万人に優しい加賀美くんからも優しくされないなんて女として終わってるよね。だから結婚も出来るわけなかったよね」
「そういうこと言ってないだろ」
「ふふふ。でももういいんだ。もう恋愛も結婚もしない。一人で生きていく力をつけるんだもん」
「強がってるだけだろう」
「強くないと生きていけないの。それに私だって酔ってもいいじゃない。お腹の底から笑ってってももういいじゃない。もう疲れたからこの仕事終えたら辞めるつもりなの。だから加賀美くんに迷惑かけるのもこれで最後」
「槇村なに言ってるの?辞めるってどういうことだよ」
「うん、もう疲れちゃった。みんなに陰口叩かれるのもコソコソ見られるのも同情されるのも。だからリセットしたいの。この仕事が好きだから破断になっても頑張りたいと思ったけど悠介と相手が一緒に働いてるのも耐えられないしね。あーあ、人生うまくいかないもんだね。加賀美くんは光の中を歩いていて羨ましいよ」
私は縁石の上をフラフラと歩いていた。
加賀美くんはかける言葉を見つけられないのか黙ったままでいた。
そのままホテルに着き、各部屋へと戻っていった。
繁忙期はなかなか予約が取れないようだが10月の今は少し落ち着いているのかなんとか予約が取れたが予約が7時のため仕入れた肉がなくなり始めてるかも、と言われ驚いた。
案の定お店に着くと大繁盛しており、一番人気の上ロースは売り切れていた。焼きしゃぶはあと2皿だけ残っており私たちは即座に注文した。
お酒を飲み、肉を食べ、最後に冷麺まで食べた。
「「「ごちそうさまでした」」」
私たちは声を合わせ加賀美くんに頭を下げると苦笑いになっていた。
「遠慮というものがなかったな…」
「だって本当に美味しかったんだもん。ごめんね、加賀美くん。太っ腹のいい男だね。みんなにも広めておくからね」
「広めないでくれ、みんなにたかられるだろ」
「そっか。じゃ、さりげなくいい人だとアピールしておくよ。株が上がるように」
「槇村さん、ただでさえ加賀美さんは上がりまくりなんです。これ以上あげないでください」
「そっか。じゃ、下げとくよ」
「ご馳走したのに株が下がるのかよ」
私たちは笑いながら歩いた。
いつぶりだろう、こんなにお腹の底から笑えたのは。
楽しくて、楽しくて頬が痛くなるくらいに笑った。
ホテルへ歩いて向かうが私はお酒が入ったこともありフラフラしていた。
車が後ろから来たことに気が付かずにいると加賀美くんにさっと腰を抱かれ驚いた。
「車きてる。気をつけろよ、酔っ払い」
「う、うん。ごめん」
私はドキッとなってしまった。
そのまま加賀美くんが位置を変え、車道側を歩いてくれた。
酔いも急に冷めてしまった。
けど恥ずかしくて、私はふざけるしかなかった。
「ジェントルマンだねー。だからみんな惚れるんだろうねー」
「なんだそれ。仕方ないだろう、勝手にモテるんだから。モテたい人からはなんとも思ってもらえないけどな」
「そっかぁ。残念だね。性格のせいなのかなぁ。でもみんなの前ではいい人なのにね」
「だまれ、酔っ払い」
私たちの会話を後ろで2人が聞いてることを忘れていた。
「加賀美くんのそういうところがダメなのかな。優しくないもんね。すぐにダメ出しするし」
「ダメ出ししてもお前は食い下がらないだろ。お前はそういうやつだろ」
「そうだよね。私の方がよっぽどダメな女だった。私は食い下がらないし、きつい女だよね。そういう性格がダメなんだろうね。アハハ…。万人に優しい加賀美くんからも優しくされないなんて女として終わってるよね。だから結婚も出来るわけなかったよね」
「そういうこと言ってないだろ」
「ふふふ。でももういいんだ。もう恋愛も結婚もしない。一人で生きていく力をつけるんだもん」
「強がってるだけだろう」
「強くないと生きていけないの。それに私だって酔ってもいいじゃない。お腹の底から笑ってってももういいじゃない。もう疲れたからこの仕事終えたら辞めるつもりなの。だから加賀美くんに迷惑かけるのもこれで最後」
「槇村なに言ってるの?辞めるってどういうことだよ」
「うん、もう疲れちゃった。みんなに陰口叩かれるのもコソコソ見られるのも同情されるのも。だからリセットしたいの。この仕事が好きだから破断になっても頑張りたいと思ったけど悠介と相手が一緒に働いてるのも耐えられないしね。あーあ、人生うまくいかないもんだね。加賀美くんは光の中を歩いていて羨ましいよ」
私は縁石の上をフラフラと歩いていた。
加賀美くんはかける言葉を見つけられないのか黙ったままでいた。
そのままホテルに着き、各部屋へと戻っていった。