妄想ファンタスティック
花火の終わりは?
熱ちぃ〜今夜も熱帯夜かぁとボヤキながら家に帰るとドアに花火セットがぶら下がっている。と、その横に彼女。
「花火でもしよっ。」
と誘われて人気の無い夜の公園へ。童心に帰ってやんややんやとはしゃいでいると不思議な事に気が付いた。
色々な花火が数本ずつ揃っている中で何故か線香花火だけ1本しかない。問い質してみると、やだなぁキミが後先構わずやらないようにね、とハニカミながらそっと線香花火を2本差し出した。

「最後に二人でしんみりやるのがいいんでしょ」

と人差し指で頬を小突いて、彼女はマジマジと見つめている。
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