西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
水樹「は?
はい、わかりました」
怪訝そうにして、水樹は屋敷に戻った。

友人1「ちょっと、秀実!そんな言い方しなくていいでしょ?」
秀実「いいの!!」

友人3「ところで秀実は、どんなとこに黄河様とデート行くの?」
秀実「え?」
友人1「全然想像つかないよね~」
友人達が、興味津々に秀実を見て注目する。

秀実「い、忙しくてなかなか…」
友人2「朱雀様や真白様や、紫苑様もだけど、どんな感じなんだろう!お付き合いしたら」
友人3「皆さん、王族みたいだもんね!」
友人1「ほんと、羨ましい~」

水樹「ですよね!若様なんか、花苗様にベタ惚れで見てるこっちまで恥ずかしくなる位です!
お仕事以外、ずーっとべったりなんですよ!
でも、ご主人様はそんなことないですよね?
奥様には目もくれない。
坊ちゃまもだけど、どちらかと言うと花苗様にべったりだし!」
水樹は秀実の前におしぼりを置きながら、さりげなく口を挟んだ。

友人達「え?」

塩見「花苗様!大変です!紫苑様が来られました!」
そこへ塩見が、慌てたようすで東屋に現れた。
花苗「え!!?嘘!?
ど、どうしよう……」
いつもなら、紫苑が来たと聞けばとても嬉しそうに会いに行く花苗。
この時ばかりは、オロオロして慌てていた。

紫苑「花苗ちゃん!会いに来たよ~!
…………って、あれ?お客さん?」
花苗「あ、う、うん」

友人1「紫苑様だ…」
友人2「ヤバ…カッコいい……!」
友人3「素敵…」

紫苑「あれ?君さぁ、どうして、花苗ちゃんと一緒の席についてるの?」
秀実を鋭く見て言った紫苑。
秀実「あ、こ、これは……」
紫苑「だって君、使用━━━━」

花苗「し、紫苑くん!!」
紫苑「ん?なぁに?」
花苗「この事…朱雀達に言わないで!!お願い!!」
紫苑の服を掴んでしがみつき、懇願する花苗。

紫苑「てことは…俺と花苗ちゃん、二人だけの秘密?」
花苗「う、うん。そうだよ」
紫苑「フフ…花苗ちゃんとの秘密かぁ!嬉しいなぁ…!」
花苗「だから、お願い…!」

紫苑「……………なーんてね!!
ごめんね、花苗ちゃん。
もう…全部、バレバレなんだよ?」

花苗・秀実「「え………」」
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