西岡三兄弟の異常な執着~After Story~
「え?」
土肥の言葉に、目を真ん丸にする花苗。
「あの方は、花苗様に守られる権利などありません!」
「土肥さん?」
「貴女様が知らないだけで、あの人程…したたかな方はいませんよ?」
「え……?」
土肥の言葉の意味がわからない。
「とにかく秀実さんのことは信用せず、くれぐれも“警戒”されてください」
「は、はい…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
花苗は庭で育てた花をリビングや、三兄弟の部屋に生けようと運んでいた。
朱雀と自分の部屋に入り、窓際に生けているとカチャと扉が開いた。
「ん?誰だろ?
…………秀実さん?」
ちょうど花苗が生けている場所は奥なので、秀実からは見えない。
秀実は花苗に気づくことなく、花苗のクローゼットに向かった。
そして花苗の服を取り出し、カッターで切りつけた。
「え……」
そしてアクセサリーを数個、ポケットに入れて部屋を後にした。
花苗は直ぐ様、クローゼットに向かう。
切りつけられた服を出した。
「どうして……」
それから花苗は、何度もそんな秀実の行為を目撃する。
きっと、黄河達の行為のはけ口なのだろう。
【あの方は、花苗様に守られる権利などありません!】
土肥の言った意味がわかった気がした。
「そんなことまでしてるんですか!?」
土肥に話すと、驚愕している。
「でも、土肥さんは知ってたんじゃ……」
「いえ、僕が知ってるのは、花苗様が手入れした花壇を踏み荒らしてたことです」
「え……そんなことまで…」
「ご主人様達に話しましょう!」
「え?で、でも……」
「僕は花苗様が悲しむと思って、心にとめていたつもりです。でも、ここまでくると限度を越えてます!」
さすがの土肥もご立腹だ。
「やめてください!私は大丈夫なので、二人の秘密にしましょう。もう…これ以上、残酷なのは見たくありません」
「しかし!」
「お願いします!」
納得いかない土肥をなんとか説得し、屋敷に戻った花苗だった。
屋敷に戻り、部屋に向かうとちょうどクローゼットの前に秀実がいた。
「え?か、花苗様!」
「秀実さん…
━━━━━━!!!その服……やめてください!!
それは私の大切な━━━━━」
秀実から服を奪おうとして、カッターを掴んでしまった花苗。
手の平をザックリと切ってしまう。
土肥の言葉に、目を真ん丸にする花苗。
「あの方は、花苗様に守られる権利などありません!」
「土肥さん?」
「貴女様が知らないだけで、あの人程…したたかな方はいませんよ?」
「え……?」
土肥の言葉の意味がわからない。
「とにかく秀実さんのことは信用せず、くれぐれも“警戒”されてください」
「は、はい…」
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花苗は庭で育てた花をリビングや、三兄弟の部屋に生けようと運んでいた。
朱雀と自分の部屋に入り、窓際に生けているとカチャと扉が開いた。
「ん?誰だろ?
…………秀実さん?」
ちょうど花苗が生けている場所は奥なので、秀実からは見えない。
秀実は花苗に気づくことなく、花苗のクローゼットに向かった。
そして花苗の服を取り出し、カッターで切りつけた。
「え……」
そしてアクセサリーを数個、ポケットに入れて部屋を後にした。
花苗は直ぐ様、クローゼットに向かう。
切りつけられた服を出した。
「どうして……」
それから花苗は、何度もそんな秀実の行為を目撃する。
きっと、黄河達の行為のはけ口なのだろう。
【あの方は、花苗様に守られる権利などありません!】
土肥の言った意味がわかった気がした。
「そんなことまでしてるんですか!?」
土肥に話すと、驚愕している。
「でも、土肥さんは知ってたんじゃ……」
「いえ、僕が知ってるのは、花苗様が手入れした花壇を踏み荒らしてたことです」
「え……そんなことまで…」
「ご主人様達に話しましょう!」
「え?で、でも……」
「僕は花苗様が悲しむと思って、心にとめていたつもりです。でも、ここまでくると限度を越えてます!」
さすがの土肥もご立腹だ。
「やめてください!私は大丈夫なので、二人の秘密にしましょう。もう…これ以上、残酷なのは見たくありません」
「しかし!」
「お願いします!」
納得いかない土肥をなんとか説得し、屋敷に戻った花苗だった。
屋敷に戻り、部屋に向かうとちょうどクローゼットの前に秀実がいた。
「え?か、花苗様!」
「秀実さん…
━━━━━━!!!その服……やめてください!!
それは私の大切な━━━━━」
秀実から服を奪おうとして、カッターを掴んでしまった花苗。
手の平をザックリと切ってしまう。