今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~
「庭から煙が上がっているのを見た時は驚いたわ。だけど、火元の方から火の魔粒子たちがこぞってお屋敷裏の炭焼き窯の方向に向かっていくのを見た時はもっとビックリしちゃったわ。だって彼らは明らかになにかの指示で動いている感じで、すぐにリリーちゃんだってピンときた」
「ヴィオラも魔粒子が見えるのね?」
「ええ。だけど私は薄っすらと彼らの姿を見るのが背一杯。リリーちゃんのように彼らに訴えかけたりはできないわ。……本当に、私の魔力は中途半端でダメね」
 言葉の最後は、どこか響きが悲しげ。まるで、ヴィオラが自分を卑下しているみたいだった。
「どうしてダメなの? ヴィオラがダメなんてことないよ」
「え?」
「だって、ヴィオラが火の魔粒子のみんなが火元からいなくなったことをあらかじめパパたちに伝えてたから、大事にならずに済んだんだもん。ヴィオラから聞いてなかったら、きっとパパは万全を期して鐘を鳴らしてた。そうだよね、パパ?」
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