真夜中に恋の舞う




犀川深雪くん。私と同じ高校2年生。




ハチミツみたいな明るい色の、ふわりとした髪。それなのに、着崩さずにきっちり着た制服。


髪色は明るいのに、制服の着こなしがとても綺麗で、金色の髪すら地毛なのではないかと思わせる雰囲気。



優等生で、生徒会長で、優しくて、王子様みたいで。


あ、ちなみに生徒会長なのに髪色がハイトーンなのは、私たちの高校の校則が自由だからです。





そんなことを考えていると、はるちゃんがニヤニヤしながら私の背後を見ていることに気づいた。

不思議に思ってはるちゃんの視線の先、後ろを振り返ると。





「えっ、犀川くん……!?」




にこにこした王子様スマイルを崩さずに立っている、憧れの王子様がいた。







「へえ。水沢さんって、俺のこと好きなんだ」






余裕たっぷりに微笑む彼とは反対に、私の頬は急激に熱くなる。




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